相棒を見ていたら
「あたら尊い命を散らした。」
というようなセリフがあった。
字幕を出していたので間違いない。
後半部分はあやふやだが、
やたら、ではなく、あたら、だった。
「あたら」とはどういう言葉だろう、と調べてみた。
あたら【可=惜/▽惜】
[副]《形容詞「あたら(可惜)し」の語幹から》惜しくも。残念なことに。あったら。「―好機を逃した」
- goo辞書(デジタル大辞泉)
あたら【{可惜}】
(副)
せっかくの才能・機会がありながら、生かし切れないままに終わってしまうのは、他人事(ヒトゴト)ながらいかにも惜しまれるという心情をいだく様子。「―好機を逸した/―若い命を絶つ」
- 新明解国語辞典
「あったら」と読むと
「もし失われず今もここにあったら…」
と、ifの世界のようにも取れるので分かりやすいが、どうもそういうことではないようだ。
サンプルページなのだが、ここが一番詳しかった。
あたら・し【惜し】│小学館 全文全訳古語辞典・日本国語大辞典│ジャパンナレッジ
可惜、と出てきても読める自信がない。
他に可を「か」と読まない語としては
「可笑(おか)しい」
がある。
「可成(なるべく)」
なんていうのもあるみたいだ。
これはいかにも漢文的な読み方だが
「可笑しい」も漢文的読み方が大元だったりしないのだろうか。
笑(わら)う可(べ)き
可(か)笑(お)しい
…ちがうか。
投稿日:2023年3月18日
初出:2022年10月21日
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