LINEで絵文字を入力していてふと気になったことがあった。
おじいさん絵文字は「じじい」で変換可能なのに
おばあさん絵文字は「ばばあ」で変換不可、なのである。
「じじい」で変換可
👴
「ばばあ」で変換不可
👵
ちなみにIMEは「Simeji」を使っている。
他のIMEでも調べて結果をまとめてみた。
以下の表をご覧いただきたい。
注
Android
・ATOK
そもそも絵文字が変換候補に出てこない
絵文字一覧画面でも検索不可
Windows
・Microsoft IME
※ハート→ニコニコマーク、検索欄に入力
このように、
SimejiとiOS IME以外は「おじいさん」「おばあさん」で変換、
という結果だった。
iOS IMEの挙動が興味深い。
「ばば」で変換することができるのに
もう一文字、「あ」を足して「ばばあ」にすると変換候補から外れる。
一応学習リセットをしてから再度試したが同じ結果だった。
ちなみにSimejiの絵文字入力詳細
LINE上では
・LINE用絵文字
・IME絵文字
の両方を利用可能なので両方の挙動をまとめた。
・LINE用絵文字
「じじい」で変換可
「ばばあ」で変換不可
・IME絵文字
「じじい」→おじいさん絵文字が3つ連なったものが変換候補としてあがる。
「じじ」→おじいさん×3、あと濃い肌色のおじいさん絵文字×1が変換候補としてあがる。
「ばばあ」→クラウド変換候補に
「そんな汚い言葉言っちゃいけません!」
があがる。
それを選択、変換すると、その後
……おばあさん絵文字が表示される!
↓
というわけでSimejiに関しては、「ばばあ」でも変換できない …ことはなかった。
(前置きにかなりの忖度を感じるが。)
なおSimejiはクラウド変換や通常変換候補も日々更新されているっぽいので
今現在(2023年5月30日)の状況であることをご理解いただきたい。
そもそも、どうして「じじい」はよくて「ばばあ」はダメなのか。
深掘りするとジェンダー論の根深いところにまで到達しそうなので
浅く考えてみた。
1. 「じ」と「ば」の音の印象の違い
「じ」はイ行
「ば」はア行
どちらかというと、ア行の方が「強く」感じる。
「クソジジイ!」
よりも
「クソババア!」
の方が、実際口に出したときに非難度合いが高く感じる。
(※個人の見解です。)
あと単純にア行の方が音量を乗せやすい。
それゆえ悪口として使いやすい。
2. 「じじ」と「ばば」の言葉の印象の違い
「ばば」は俗語では「大便」という意味も持つ。
※そう考えるとクソババアは大便大便という意味もあるんだなぁ。
よって単純に言葉の意味合いとしてもあまり印象が良くない。
……まぁあとは単純におばさまたちからのクレームが結構あったんだろうなぁ。
Simejiの忖度を見るに。
――以上、ばばあからの報告でした。
投稿日:2023年5月30日
初出:2023年5月30日
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